映画

2009年12月23日 (水)

映画「2012年」

2009年の幕開けの映画は「地球が静止する日」でした。そして、今年最後か、最後から二番目の映画がこの「2012年」です。これは、ディザスターものがお正月映画の定番ってことを意味してる?

「地球が静止する日」はじつは、途中で退屈しちゃいました。でもこの「2012年」は最初から最後まで、ノンストップジェットコースターで、2時間半もあるのに退屈はぜんぜんしませんでした。しかも、主人公が災害から逃げる乗り物が、車→小さな飛行機→大きな飛行機→巨大な船と、だんだん大きくなっていくんです!

この「2012年」は地球全滅がテーマで、ほんの一握りの人々だけが生き残れるという話で、ひたすら突っ走るのみで救いはありません。映画の中で誰が死んで、誰が生き残っても、もし自分が現実にこの状況におかれたら、選ばれる人にはぜったいになれないだろうなと思います。だったら、最後の瞬間までふつうに暮らしたいな。伊坂幸太郎さんの「終末のフール」みたいに。

心に残るストーリーというのではないですけど、大画面で見るにはけっこう面白い映画です。いっしょに見に行ったこどもたちは、唯一のイケメン、ロシア人のサーシャが死んじゃったのをすごく嘆いていました。「なんで、もうちょっと氷が長くないんだ!」って。

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2009年12月 9日 (水)

午前10時の映画祭 何度見てもすごい50本

昨日の産経新聞に「午前10時の映画祭 何度見てもすごい50本」が決まったというニュースがありました。来年2月6日から1年間、全国25カ所の映画館で毎日午前10時から上映するそうです。クリックして、当該記事を見ていただけば、50本がごらんになれます。さもありなんという作品ばかり。

反面、いかにも名画という定番作品ばかりで、ちょっと新鮮味がないかなという気もします。子どもたちと、あれも入れたい、これも入れたい、なんて話をするのも楽しいものです。7割くらいは見たことがある作品でした。

一般投票では「ショーシャンクの空に」が一位、2位と3位はそれぞれ「サウンド・オブ・ミュージック」と「ニュー・シネマ・パラダイス」だったそうです。ショーシャンクはつい最近、9月30日の記事で書いて、モービーのお勧めにも入れている作品です。わたし的には、「スターウォーズ」、「ロッキー」、「ロード・オブ・ザ・リング」はぜひ入れたいところです。「タイタニック」が入っていないのもギモン。上映する都合とかあるのかもしれませんね。

このラインナップを見ていると、自分の長い映画鑑賞の歴史を思い出します。この映画を見たときは、ああだったな、とか。昔はビデオがなかったけど、古い名画は、安い名画座で見ることができました。わたしが若いころは日本映画は斜陽期で、洋画全盛でしたが、いまはまたすっかり逆転してますね。感慨深いです。

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2009年11月 5日 (木)

映画「私の中のあなた」

一週間くらい前に見たんですが、内容が濃い映画で、とても感動したので、かえってどう書いたらいいかわからず、ちょっと寝かせていました。

余命わずかの白血病の姉を救うには、妹からの臓器提供しか道は残されていない。その妹は、ドナーとしてマッチするようにつくられた試験管ベビーだった。何度も血液や骨髄を提供してきた妹は、とうとう臓器提供を拒否する訴えを、母親に対して起こすが・・・

というのが、映画のあらすじとしてよく使われているものです。でも、この映画の主眼は、臓器提供拒否の訴訟にあるわけではありません。また、病気の長女を支える愛にあふれた家族の物語という、定番の「泣かせ」映画でもありません。不治の病という大きな問題に直面したときの、家族それぞれの視点から物語は静かに淡々と語られます。

弁護士の妻、消防士の夫、幼い娘と息子の幸せな四人家族に突然、娘が白血病になるという大事態が起こります。それからの十数年、この家族は姉娘の病気を中心に生きていくことになります。妹はドナーとなるために生まれ、両親の関心のほとんどを姉にとられてしまっている弟は学習面での問題や孤独に悩み、母親は弁護士の職を捨てて娘の治療に専心。そして父親は、あやういバランスの上になりたっている家族を思いやりつつ、娘の病気のことしか見えていない妻に何も言えずにいる。家族全員が、家族のことを思いながら、やりきれない思いとストレスと抱えて、でも、つかの間のささやかな幸せに笑いながら生きているのです。その姿にとても心打たれました。

キャメロン・ディアスも、ノーメークで熱演してましたけど、ほかの出演陣もすばらしい。弁護士役のアレック・ボールドウィン、すごく貫禄がつきました。いせいのいいおねえちゃんという役が多かったジョーン・キューザックが、知的な検事役ですてきでした。もちろん、子役のアビゲイル・ブレスリンはよかったですが、病気の姉役のソフィア・ヴァジリーヴァがとにかくすばらしかった。彼女が、すてきな彼氏とめぐりあえてほんとによかったと思いました。弟のエヴァン・エリグソンも、孤独な少年をたいへん好演してました。最後に行動を起こすおとうさん(ジェイソン・パトリック)、かっこよかったぞー。

この年になると、子どもの気持ちも、親の気持ちもわかるので、どの人の立場も理解でき、共感できました。見終わってから、数日間、なんとなく映画のことを考えてしまいました。心に残る良質な作品だったからでしょう。たくさん泣いちゃいましたけど(涙腺弱いんで)、観客を泣かせるためにつくられた映画ではないと思います。人生って、どうにもならないことや、つらいこと、悲しいこと、ちょっとうれしかったり、楽しかったりすることがいっぱいつまってて、毎日をとにかくいっしょうけんめい生きていくことが大切なんだな、それが幸せってことなんだなと思わせてくれる映画でした。

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2009年11月 3日 (火)

映画「風が強く吹いている」

小説をすでによんでいて、映画も楽しみにしていたので、初日に見てきました!

ストーリーが全部わかっていても(小説も、予想どおりの展開だったけど、それでも面白かった!)、十二分に楽しみました。走(カケル)を演じた、林遣都くん、走っている姿が、ほれぼれするほどすばらしかった。修学旅行に来ててスカウトされたそうですけど、あれだけのルックスとオーラ、半端じゃないです。デビュー作の「バッテリー」のときにもそう思いましたけど、スポーツしているときの顔、透明感があって純粋でとてもいいです。

ストーリーは9月8日の記事を見ていただくとして、映像として見た場合、やはり予選会の熱気とかがぐんぐん伝わってきてよかったです。駅伝の場面も、本物っぽくて力が入りました。双子(斎藤慶太&翔太)や王子(中村優一)がからむセリフで、映画オリジナルなのもいくつかあって、それもとても気がきいてました。

2時間ちょっとにまとめ上げているにも関わらず、10人のひととなりがわかるように作られていますし、青竹荘のようすもイメージどおり、がやがや楽しげで、大満足です。あんな青春、送ってみたいよ。ニコちゃん(川村陽介)がつくる針金人形がほんとに怨念がこもってるみたいで、笑いました。それぞれの学生にちゃんと短いながらストーリーが用意されてます。でもさすがに映画では描ききれない部分もたくさんあるので、映画を見た後、もっとみんなに会いたくなったら、ぜひ小説も! 小説を読んだ方は、映画を見ると、生身の彼らに会ったような気がしますよ!

前にも書きましたけど、小説を読んだときには、もうひとりの主役、ハイジは、小出恵介さんのイメージじゃないと思いましたが、映画のハイジは小出さんでとてもよかったです。怪我で選手としての将来を断たれ、穏やかでいながら、ランナーひとりひとりの心を思いやることのできるすばらしいコーチとしての資質をもつ青年(でも、微妙に変人)を小出さんはうまく演じていたと思います。

小説「風が強く吹いている」については9月8日の記事でどうぞ。

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2009年10月 6日 (火)

TAJOMARU

一昨日も「おしゃれイズム」と「堂本兄弟」に連続して出演していた小栗旬さん。映画と秋ドラマ「東京ドッグス」の宣伝のために、このごろテレビでの露出が多いですね! この記事とは直接関係ないけど、「おしゃれイズム」にはUNOのCMに出てるイケメン四人組(妻夫木聡、瑛太、小栗旬、三浦春馬)が出てて面白かったです。とくに瑛太さんのボケぶりには笑いました。妻夫木さんはさすが最年長というか(まだ若いけど)、トークがお上手です。

さて、書きたかったのは、映画「TAJOMARU」のこと。

予想をかなり裏切られて、面白かったです!

最近、黒沢明監督の作品のリメイクが流行ってます。じつはわたし、黒沢明+三船敏郎の映画が大大大好きなのです。なので、リメイクもなんとなく見てしまいます。織田裕二さんの「椿三十郎」、松本潤さんの「隠し砦の三悪人」、テレビドラマ化された「天国と地獄」、見ました。そっくりなぞってみたり、多少別の味付けをしたりと、さまざまな試みがされていて、がんばっているなあと思うけど、やはりオリジナルにはかなわないと感じてしまいます(ごめんなさい。三船敏郎さんがすてきすぎるせいだと思います)。

ところが、このTAJOMARUはなんと、「羅生門」らしき場面は、たった一か所しかないんですsign01 藪の中で、若い夫婦と盗賊多譲丸が出会うシーン。しかも、殺される人が違うじゃないですかsign03。このシーンの前後にオリジナルのストーリーがつくられていて、うーんとうならされました。作り方しだいでは、もっと一般的評価が高くなる作品になったのでは、と思いました。小栗さん扮する武士が盗賊になってから、そして地獄谷に落ちてからが、ちょっと安っぽいテレビドラマみたいだったのがマイナスになっている気がします。

若い俳優さんたちの、みずみずしい演技もよかったけど、やはりベテランのうまさに脱帽。萩原健一、松方弘樹、近藤正臣の三氏は、かつては二枚目俳優だった方々ですが(ショーケンは歌手だけど)、年齢を重ねるにつれ、見事なまでの存在感を示すようになりましたね。若い人たちと重みが違う気がしました。でも、その少し軽めの若さがまたいいんですけどね!

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2009年10月 3日 (土)

映画「ウォーロード」

日本では「レッドクリフⅡ」と同じころ公開され、影に隠れてしまった名作といわれているピーター・チャン監督作品。19世紀の中国。自軍が大敗し、ひとり生き残ったった清の将軍、パン(ジェット・リー)は、盗賊の頭アルフ(アンディ・ラウ)とその養子のウーヤン(金城武)と出会う。三人は義兄弟のちぎりを結び、清軍に入るが、やがて亀裂が生じていく、という物語。

パンは貧しいものが差別されない理想の国を目指す軍人で、そのためには犠牲もいたしかたないとする。アルフは義を重んじ、仲間を大切にするという信念をもつためパンと対立する。ウーヤンはパンを尊敬し、あこがれていながらも、大切なアルフを殺したパンを許せない。しかし、この三人ともが清朝の重鎮たちにとっては将棋の駒にすぎなかった・・・。

ネットのユーザーレビューを見ると、たいへん評価が高い作品ですし、内容も映像もすばらしい映画でしたけど、わたしはなんかあまり好きになれませんでした。歴史的事件を題材にしているから、ハリウッド映画みたいにすかっとしたところがないせいもあるけど、それより、パンが好きになれなかった。結局、自軍の兵士が全員死んでも自分ひとりが死んだふりをして生き残った人物でしかないんだなという気がしてしまいました。でも、ジェット・リーの迫力はすごかったです。

アンディ・ラウが演じるアルフがかわいそすぎるし、ウーヤンは澄んだ目がきれいな金城さんが演じるとものすごくピュアな人に見える。でも、よく考えると、彼らだって平気で人を殺す盗賊なんです。だから、彼らの正義ですら、胡散臭いものに感じる。とはいえ、人を殺さなければ、自分が死ぬしかないという時代だったのですよね。やりきれない気持ちになります。

ところで、劇場公開のときにはカットされていたといわれている、頭をそった金城さんが登場するシーン、DVDにはあります。たいへんいいシーンなので、カットされたというのは残念です。それから、映画は金城武のナレーションで進行します。吹き替えだったレッドクリフとちがって、金城さんのすてきな声がたっぷり聴けますlovely

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2009年9月30日 (水)

スティーブン・キング原作映画3本-「ミスト」「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」

1か月ほど前に、DVDで「ミスト」を見ました。これはわりと最近公開され、けっこう評価も高かった作品。しょっぱなの15分くらいをのぞいて、ずっと恐怖の連続です。しかも、霧に隠れている正体不明のエイリアンみたいな怪物たちだけでなく、ショッピングセンターに閉じ込められた人々の心にひそむ悪が怖い。ほんとに最後の最後までこわくて、しかも、こんなに後味の悪いラストがあるのか!といいたくなるほどの後味の悪さでした。でも、映画としてはすごく面白かったです。

久しぶりに見たスティーブン・キング原作の映画がよかったので、「グリーンマイル」と「ショーシャンクの空に」もまた見たいなと思ってたら、CSでうまい具合に放送されたので見ることができました。どちらも傑作です。

「グリーンマイル」は死刑囚が収監されている刑務所で起こる奇跡の物語。電気椅子の場面がめちゃこわいですが、ストーリーはほんとにおもしろい。いつもながら、トム・ハンクスはうまいです。

そして「ショーシャンクの空に」も、刑務所が舞台のお話。「グリーンマイル」も「ショーシャンク」も「ミスト」とちがって、人間の善意や希望が感じられる作品です。とくに「ショーシャンク」は何度見てもいいですねえ。無実の罪で終身刑になった静かで聡明な銀行マン、アンディを演じたティム・ロビンスがすばらしい。もちろんモーガン・フリーマンもいいけど、フリーマンは演技というよりいつもの彼って感じですもんね。

アンディは刑務所での最初の二年間を地獄のような苦しみの中で終えますが、そのあと、刑務所の職員の税金対策をしてやったことで運が開けていきます。その際に、刑務所の仲間にビールをふるまい、禁酒している自分はビールをうまそうに飲む仲間たちを遠くからながめるだけのアンディの表情が最高によかったです。

ストーリーは最初から最後まで、はらはらしたり、ほっとしたりの繰り返しで、画面から目が離せません。とうとう怒り心頭に発して脱獄したときには、思わず拍手したくなりました。あの、雨の中で空を仰ぐシーンですね。この作品だけは3本の中でハッピーエンド。囚人たちにほのかな希望を与えて刑務所から去ったアンディが、海辺で囚人仲間と再会する場面は胸がいっぱいになります。よかった!

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2009年9月25日 (金)

映画「カムイ外伝」

子どものころ、雑誌連載中に読んでいたカムイ外伝。大好きな松山ケンイチさんが主演とあれば、見に行かないわけにはいきません。

Dsc02274都バスの停留所のポスター。ポスターもかっこいいけど、映画の中のカムイ(松ケン)もかっこいいぞー。

松ケンカムイがとにかくすてき。悲しそうで孤独で強くて、目が釘付けでしたから、私的には映画の評価は非常に高くなっちゃいます。松山ケンイチさんは、銭ゲバやLなどでもそうですけど、演技してるというより、役に入っちゃってる感じですよね。姿勢を低くしてひたすら走る姿が精悍でした。

ストーリーは極貧の被差別民の子どもカムイが忍者になり、やがて掟にしばられた忍者の世界に嫌気がさし、自由を求めて抜忍になるが、常に追手にねらわれつづけるというもの。同じく抜忍のスガルを演じた小雪さんもいつもながらかっこよかったです。けっきょく、カムイがつかの間得た幸せはことごとく破壊され、彼を取り巻く人々も全員死んでしまうという悲しいお話なんですが・・・。

CGや特撮がちょっとチャチって気がしないでもないけど、子どものころ見ていた忍者が出てくる時代劇みたいで、かえって懐かしい感じがしました。ふろしきを頭巾の代わりにかぶって、おもちゃの手裏剣投げたり、背中におもちゃの剣をさしたりしてよく遊びましたよ!

サメ狩りのならず者集団のリーダー役の伊藤英明さん、ふだんはとっても善人の役が多いですが、今回の悪役ぶり、すごくよかったです。佐藤浩一さんのバカ殿ぶりも抜群で、演技の幅が広いですね。

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2009年8月28日 (金)

映画 ハンニバル三部作

CSで「レッド・ドラゴン」をやっていたので、つい見てしまいました。ホラー系や血なまぐさい系の映画は苦手なんですが、以前やはりCSでやっていて、こわいもの見たさで観た「ハンニバル」が面白かったので、「レッド・ドラゴン」も見てしまいました。怖くて気持ち悪いけど、面白いわあ、やっぱり。そこで、見たことのある「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」ももう一回見て、この夏ハンニバル三部作制覇です。

時系列的には、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」になるので、ちょうどいい順番に見たのかもしれません。「レッド・ドラゴン」ではハンニバル・レクターは重要な役ではあるけれど、あまり出てきませんが、ハンニバルを捕まえたFBI捜査官とレッド・ドラゴンの闘いは見ごたえありました。ハンニバルはそのFBI捜査官に意地悪はするけど、優秀で清廉潔白な人物は結局殺さないんだな。

つぎの「羊たちの沈黙」はジョディ・フォスターがクラリスを演じた有名な作品ですが、20年近くたったいま、もう一度見てもよくできてます。アンソニー・ホプキンスの、にくたらしいのに、なんかちょっとかわいいハンニバルがやっぱり魅力的です。サイコキラーの犯人のほうはひたすらきもいけど。

そして「ハンニバル」。残虐シーンいっぱいで、お勧めできるとはいいがたいですけど、やられるのがいやなやつばかりなので、許せちゃうのかなあ。最後に手錠でクラリスにつながれてしまい、逃げられなくなる絶体絶命のシーンでハンニバルがどうするか、が見どころですね。ハンニバルって、クラリスのことがほんとうに好きなんだなあ。こちらのクラリスはジュリアン・ムーアが演じていましたが、美しく聡明で感受性が鋭く、潔癖なクラリスにぴったりでした。ジョディ・フォスターのクラリスもジュリアン・ムーアのクラリスも、甲乙つけがたいです。

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2009年8月16日 (日)

映画「レディ・ジョーカー」

すっかり引き込まれて、一気に読み終えた高村薫さんの小説「レディ・ジョーカー」。さて、この深ーい物語を映画化するとどうなるか。数年前に渡哲也、吉川晃司、 長塚京三、徳重聡で映画化され、どうも評判はかんばしくなかったようです。興味がわいたので、DVDを借りて見てみました。うーん、たぶん、映画だけ見るとよくわからないんじゃないかなあ、それぞれの登場人物の背景や思いが。なんか、小説のダイジェスト版みたいなかんじでした。合田刑事もバイオリンを弾かないし。

でも、作品の雰囲気はよくでてたんです。出演陣もよかったし、薬局の店や競馬場や東北の寒村などのディテールの描き方はすばらしかったと思います。徳重聡さんは、容姿は合田にあっているような気がしましたが、複雑な性格の合田にしてはさわやかすぎたかな。小説では半田刑事(吉川さん)と合田の、互いに対する感情が徐々に激していくところがひとつの山場なんですが、それが描ききれてないのがなんとも残念です。でも、あれだけ複雑で長い物語を映画化するのはほんとうに難しいだろうと思います。

吉川晃司さんは、「天地人」の織田信長役も印象的でしたが、信長とこのレディ・ジョーカーの半田刑事役とは違うキャラクターをつくりあげていて(どちらの人物も曲者ではありますが)、歌だけじゃなく演技の才能もおありなんだなあと思いました。

小説「レディ・ジョーカー」についてはこちらから

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