映画

2009年11月 5日 (木)

映画「私の中のあなた」

一週間くらい前に見たんですが、内容が濃い映画で、とても感動したので、かえってどう書いたらいいかわからず、ちょっと寝かせていました。

余命わずかの白血病の姉を救うには、妹からの臓器提供しか道は残されていない。その妹は、ドナーとしてマッチするようにつくられた試験管ベビーだった。何度も血液や骨髄を提供してきた妹は、とうとう臓器提供を拒否する訴えを、母親に対して起こすが・・・

というのが、映画のあらすじとしてよく使われているものです。でも、この映画の主眼は、臓器提供拒否の訴訟にあるわけではありません。また、病気の長女を支える愛にあふれた家族の物語という、定番の「泣かせ」映画でもありません。不治の病という大きな問題に直面したときの、家族それぞれの視点から物語は静かに淡々と語られます。

弁護士の妻、消防士の夫、幼い娘と息子の幸せな四人家族に突然、娘が白血病になるという大事態が起こります。それからの十数年、この家族は姉娘の病気を中心に生きていくことになります。妹はドナーとなるために生まれ、両親の関心のほとんどを姉にとられてしまっている弟は学習面での問題や孤独に悩み、母親は弁護士の職を捨てて娘の治療に専心。そして父親は、あやういバランスの上になりたっている家族を思いやりつつ、娘の病気のことしか見えていない妻に何も言えずにいる。家族全員が、家族のことを思いながら、やりきれない思いとストレスと抱えて、でも、つかの間のささやかな幸せに笑いながら生きているのです。その姿にとても心打たれました。

キャメロン・ディアスも、ノーメークで熱演してましたけど、ほかの出演陣もすばらしい。弁護士役のアレック・ボールドウィン、すごく貫禄がつきました。いせいのいいおねえちゃんという役が多かったジョーン・キューザックが、知的な検事役ですてきでした。もちろん、子役のアビゲイル・ブレスリンはよかったですが、病気の姉役のソフィア・ヴァジリーヴァがとにかくすばらしかった。彼女が、すてきな彼氏とめぐりあえてほんとによかったと思いました。弟のエヴァン・エリグソンも、孤独な少年をたいへん好演してました。最後に行動を起こすおとうさん(ジェイソン・パトリック)、かっこよかったぞー。

この年になると、子どもの気持ちも、親の気持ちもわかるので、どの人の立場も理解でき、共感できました。見終わってから、数日間、なんとなく映画のことを考えてしまいました。心に残る良質な作品だったからでしょう。たくさん泣いちゃいましたけど(涙腺弱いんで)、観客を泣かせるためにつくられた映画ではないと思います。人生って、どうにもならないことや、つらいこと、悲しいこと、ちょっとうれしかったり、楽しかったりすることがいっぱいつまってて、毎日をとにかくいっしょうけんめい生きていくことが大切なんだな、それが幸せってことなんだなと思わせてくれる映画でした。

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2009年11月 3日 (火)

映画「風が強く吹いている」

小説をすでによんでいて、映画も楽しみにしていたので、初日に見てきました!

ストーリーが全部わかっていても(小説も、予想どおりの展開だったけど、それでも面白かった!)、十二分に楽しみました。走(カケル)を演じた、林遣都くん、走っている姿が、ほれぼれするほどすばらしかった。修学旅行に来ててスカウトされたそうですけど、あれだけのルックスとオーラ、半端じゃないです。デビュー作の「バッテリー」のときにもそう思いましたけど、スポーツしているときの顔、透明感があって純粋でとてもいいです。

ストーリーは9月8日の記事を見ていただくとして、映像として見た場合、やはり予選会の熱気とかがぐんぐん伝わってきてよかったです。駅伝の場面も、本物っぽくて力が入りました。双子(斎藤慶太&翔太)や王子(中村優一)がからむセリフで、映画オリジナルなのもいくつかあって、それもとても気がきいてました。

2時間ちょっとにまとめ上げているにも関わらず、10人のひととなりがわかるように作られていますし、青竹荘のようすもイメージどおり、がやがや楽しげで、大満足です。あんな青春、送ってみたいよ。ニコちゃん(川村陽介)がつくる針金人形がほんとに怨念がこもってるみたいで、笑いました。それぞれの学生にちゃんと短いながらストーリーが用意されてます。でもさすがに映画では描ききれない部分もたくさんあるので、映画を見た後、もっとみんなに会いたくなったら、ぜひ小説も! 小説を読んだ方は、映画を見ると、生身の彼らに会ったような気がしますよ!

前にも書きましたけど、小説を読んだときには、もうひとりの主役、ハイジは、小出恵介さんのイメージじゃないと思いましたが、映画のハイジは小出さんでとてもよかったです。怪我で選手としての将来を断たれ、穏やかでいながら、ランナーひとりひとりの心を思いやることのできるすばらしいコーチとしての資質をもつ青年(でも、微妙に変人)を小出さんはうまく演じていたと思います。

小説「風が強く吹いている」については9月8日の記事でどうぞ。

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2009年10月 6日 (火)

TAJOMARU

一昨日も「おしゃれイズム」と「堂本兄弟」に連続して出演していた小栗旬さん。映画と秋ドラマ「東京ドッグス」の宣伝のために、このごろテレビでの露出が多いですね! この記事とは直接関係ないけど、「おしゃれイズム」にはUNOのCMに出てるイケメン四人組(妻夫木聡、瑛太、小栗旬、三浦春馬)が出てて面白かったです。とくに瑛太さんのボケぶりには笑いました。妻夫木さんはさすが最年長というか(まだ若いけど)、トークがお上手です。

さて、書きたかったのは、映画「TAJOMARU」のこと。

予想をかなり裏切られて、面白かったです!

最近、黒沢明監督の作品のリメイクが流行ってます。じつはわたし、黒沢明+三船敏郎の映画が大大大好きなのです。なので、リメイクもなんとなく見てしまいます。織田裕二さんの「椿三十郎」、松本潤さんの「隠し砦の三悪人」、テレビドラマ化された「天国と地獄」、見ました。そっくりなぞってみたり、多少別の味付けをしたりと、さまざまな試みがされていて、がんばっているなあと思うけど、やはりオリジナルにはかなわないと感じてしまいます(ごめんなさい。三船敏郎さんがすてきすぎるせいだと思います)。

ところが、このTAJOMARUはなんと、「羅生門」らしき場面は、たった一か所しかないんですsign01 藪の中で、若い夫婦と盗賊多譲丸が出会うシーン。しかも、殺される人が違うじゃないですかsign03。このシーンの前後にオリジナルのストーリーがつくられていて、うーんとうならされました。作り方しだいでは、もっと一般的評価が高くなる作品になったのでは、と思いました。小栗さん扮する武士が盗賊になってから、そして地獄谷に落ちてからが、ちょっと安っぽいテレビドラマみたいだったのがマイナスになっている気がします。

若い俳優さんたちの、みずみずしい演技もよかったけど、やはりベテランのうまさに脱帽。萩原健一、松方弘樹、近藤正臣の三氏は、かつては二枚目俳優だった方々ですが(ショーケンは歌手だけど)、年齢を重ねるにつれ、見事なまでの存在感を示すようになりましたね。若い人たちと重みが違う気がしました。でも、その少し軽めの若さがまたいいんですけどね!

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2009年10月 3日 (土)

映画「ウォーロード」

日本では「レッドクリフⅡ」と同じころ公開され、影に隠れてしまった名作といわれているピーター・チャン監督作品。19世紀の中国。自軍が大敗し、ひとり生き残ったった清の将軍、パン(ジェット・リー)は、盗賊の頭アルフ(アンディ・ラウ)とその養子のウーヤン(金城武)と出会う。三人は義兄弟のちぎりを結び、清軍に入るが、やがて亀裂が生じていく、という物語。

パンは貧しいものが差別されない理想の国を目指す軍人で、そのためには犠牲もいたしかたないとする。アルフは義を重んじ、仲間を大切にするという信念をもつためパンと対立する。ウーヤンはパンを尊敬し、あこがれていながらも、大切なアルフを殺したパンを許せない。しかし、この三人ともが清朝の重鎮たちにとっては将棋の駒にすぎなかった・・・。

ネットのユーザーレビューを見ると、たいへん評価が高い作品ですし、内容も映像もすばらしい映画でしたけど、わたしはなんかあまり好きになれませんでした。歴史的事件を題材にしているから、ハリウッド映画みたいにすかっとしたところがないせいもあるけど、それより、パンが好きになれなかった。結局、自軍の兵士が全員死んでも自分ひとりが死んだふりをして生き残った人物でしかないんだなという気がしてしまいました。でも、ジェット・リーの迫力はすごかったです。

アンディ・ラウが演じるアルフがかわいそすぎるし、ウーヤンは澄んだ目がきれいな金城さんが演じるとものすごくピュアな人に見える。でも、よく考えると、彼らだって平気で人を殺す盗賊なんです。だから、彼らの正義ですら、胡散臭いものに感じる。とはいえ、人を殺さなければ、自分が死ぬしかないという時代だったのですよね。やりきれない気持ちになります。

ところで、劇場公開のときにはカットされていたといわれている、頭をそった金城さんが登場するシーン、DVDにはあります。たいへんいいシーンなので、カットされたというのは残念です。それから、映画は金城武のナレーションで進行します。吹き替えだったレッドクリフとちがって、金城さんのすてきな声がたっぷり聴けますlovely

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2009年9月30日 (水)

スティーブン・キング原作映画3本-「ミスト」「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」

1か月ほど前に、DVDで「ミスト」を見ました。これはわりと最近公開され、けっこう評価も高かった作品。しょっぱなの15分くらいをのぞいて、ずっと恐怖の連続です。しかも、霧に隠れている正体不明のエイリアンみたいな怪物たちだけでなく、ショッピングセンターに閉じ込められた人々の心にひそむ悪が怖い。ほんとに最後の最後までこわくて、しかも、こんなに後味の悪いラストがあるのか!といいたくなるほどの後味の悪さでした。でも、映画としてはすごく面白かったです。

久しぶりに見たスティーブン・キング原作の映画がよかったので、「グリーンマイル」と「ショーシャンクの空に」もまた見たいなと思ってたら、CSでうまい具合に放送されたので見ることができました。どちらも傑作です。

「グリーンマイル」は死刑囚が収監されている刑務所で起こる奇跡の物語。電気椅子の場面がめちゃこわいですが、ストーリーはほんとにおもしろい。いつもながら、トム・ハンクスはうまいです。

そして「ショーシャンクの空に」も、刑務所が舞台のお話。「グリーンマイル」も「ショーシャンク」も「ミスト」とちがって、人間の善意や希望が感じられる作品です。とくに「ショーシャンク」は何度見てもいいですねえ。無実の罪で終身刑になった静かで聡明な銀行マン、アンディを演じたティム・ロビンスがすばらしい。もちろんモーガン・フリーマンもいいけど、フリーマンは演技というよりいつもの彼って感じですもんね。

アンディは刑務所での最初の二年間を地獄のような苦しみの中で終えますが、そのあと、刑務所の職員の税金対策をしてやったことで運が開けていきます。その際に、刑務所の仲間にビールをふるまい、禁酒している自分はビールをうまそうに飲む仲間たちを遠くからながめるだけのアンディの表情が最高によかったです。

ストーリーは最初から最後まで、はらはらしたり、ほっとしたりの繰り返しで、画面から目が離せません。とうとう怒り心頭に発して脱獄したときには、思わず拍手したくなりました。あの、雨の中で空を仰ぐシーンですね。この作品だけは3本の中でハッピーエンド。囚人たちにほのかな希望を与えて刑務所から去ったアンディが、海辺で囚人仲間と再会する場面は胸がいっぱいになります。よかった!

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2009年9月25日 (金)

映画「カムイ外伝」

子どものころ、雑誌連載中に読んでいたカムイ外伝。大好きな松山ケンイチさんが主演とあれば、見に行かないわけにはいきません。

Dsc02274都バスの停留所のポスター。ポスターもかっこいいけど、映画の中のカムイ(松ケン)もかっこいいぞー。

松ケンカムイがとにかくすてき。悲しそうで孤独で強くて、目が釘付けでしたから、私的には映画の評価は非常に高くなっちゃいます。松山ケンイチさんは、銭ゲバやLなどでもそうですけど、演技してるというより、役に入っちゃってる感じですよね。姿勢を低くしてひたすら走る姿が精悍でした。

ストーリーは極貧の被差別民の子どもカムイが忍者になり、やがて掟にしばられた忍者の世界に嫌気がさし、自由を求めて抜忍になるが、常に追手にねらわれつづけるというもの。同じく抜忍のスガルを演じた小雪さんもいつもながらかっこよかったです。けっきょく、カムイがつかの間得た幸せはことごとく破壊され、彼を取り巻く人々も全員死んでしまうという悲しいお話なんですが・・・。

CGや特撮がちょっとチャチって気がしないでもないけど、子どものころ見ていた忍者が出てくる時代劇みたいで、かえって懐かしい感じがしました。ふろしきを頭巾の代わりにかぶって、おもちゃの手裏剣投げたり、背中におもちゃの剣をさしたりしてよく遊びましたよ!

サメ狩りのならず者集団のリーダー役の伊藤英明さん、ふだんはとっても善人の役が多いですが、今回の悪役ぶり、すごくよかったです。佐藤浩一さんのバカ殿ぶりも抜群で、演技の幅が広いですね。

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2009年8月28日 (金)

映画 ハンニバル三部作

CSで「レッド・ドラゴン」をやっていたので、つい見てしまいました。ホラー系や血なまぐさい系の映画は苦手なんですが、以前やはりCSでやっていて、こわいもの見たさで観た「ハンニバル」が面白かったので、「レッド・ドラゴン」も見てしまいました。怖くて気持ち悪いけど、面白いわあ、やっぱり。そこで、見たことのある「羊たちの沈黙」と「ハンニバル」ももう一回見て、この夏ハンニバル三部作制覇です。

時系列的には、「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」「ハンニバル」になるので、ちょうどいい順番に見たのかもしれません。「レッド・ドラゴン」ではハンニバル・レクターは重要な役ではあるけれど、あまり出てきませんが、ハンニバルを捕まえたFBI捜査官とレッド・ドラゴンの闘いは見ごたえありました。ハンニバルはそのFBI捜査官に意地悪はするけど、優秀で清廉潔白な人物は結局殺さないんだな。

つぎの「羊たちの沈黙」はジョディ・フォスターがクラリスを演じた有名な作品ですが、20年近くたったいま、もう一度見てもよくできてます。アンソニー・ホプキンスの、にくたらしいのに、なんかちょっとかわいいハンニバルがやっぱり魅力的です。サイコキラーの犯人のほうはひたすらきもいけど。

そして「ハンニバル」。残虐シーンいっぱいで、お勧めできるとはいいがたいですけど、やられるのがいやなやつばかりなので、許せちゃうのかなあ。最後に手錠でクラリスにつながれてしまい、逃げられなくなる絶体絶命のシーンでハンニバルがどうするか、が見どころですね。ハンニバルって、クラリスのことがほんとうに好きなんだなあ。こちらのクラリスはジュリアン・ムーアが演じていましたが、美しく聡明で感受性が鋭く、潔癖なクラリスにぴったりでした。ジョディ・フォスターのクラリスもジュリアン・ムーアのクラリスも、甲乙つけがたいです。

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2009年8月16日 (日)

映画「レディ・ジョーカー」

すっかり引き込まれて、一気に読み終えた高村薫さんの小説「レディ・ジョーカー」。さて、この深ーい物語を映画化するとどうなるか。数年前に渡哲也、吉川晃司、 長塚京三、徳重聡で映画化され、どうも評判はかんばしくなかったようです。興味がわいたので、DVDを借りて見てみました。うーん、たぶん、映画だけ見るとよくわからないんじゃないかなあ、それぞれの登場人物の背景や思いが。なんか、小説のダイジェスト版みたいなかんじでした。合田刑事もバイオリンを弾かないし。

でも、作品の雰囲気はよくでてたんです。出演陣もよかったし、薬局の店や競馬場や東北の寒村などのディテールの描き方はすばらしかったと思います。徳重聡さんは、容姿は合田にあっているような気がしましたが、複雑な性格の合田にしてはさわやかすぎたかな。小説では半田刑事(吉川さん)と合田の、互いに対する感情が徐々に激していくところがひとつの山場なんですが、それが描ききれてないのがなんとも残念です。でも、あれだけ複雑で長い物語を映画化するのはほんとうに難しいだろうと思います。

吉川晃司さんは、「天地人」の織田信長役も印象的でしたが、信長とこのレディ・ジョーカーの半田刑事役とは違うキャラクターをつくりあげていて(どちらの人物も曲者ではありますが)、歌だけじゃなく演技の才能もおありなんだなあと思いました。

小説「レディ・ジョーカー」についてはこちらから

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2009年6月 9日 (火)

映画「ハゲタカ」

楽しみにしていた映画「ハゲタカ」を見てきました。

出演者、音楽、雰囲気、すべてテレビのままです。大森南朋さんの鷲津、相変わらずかっこいいです。柴田恭兵さんの柴野さんは、テレビではダブル主演という感じでしたが、映画版ではちょっと脇にまわってしまったかんじです。松田龍平さんは、危なさがすっかりぬけて、猫をかわいがるおだやかな旅館の社長さんになってます。もちろん旅館はすっかり立て直して繁盛しているらしいですが。栗山千明さんは相変わらず突っ張ってレポーターをやっています。そういう懐かしい面々のほかに、今回は中国ファンドの赤いハゲタカとして玉山鉄ニさんが登場。ほれぼれするいい男ですが、なぜかやっぱり鷲津のほうがかっこよく見えちゃいました(ひいき目か?)。

テレビ版をつぶさに見ている人には、前半のかなりのプロットや場面が、テレビ版の焼き直しであることに気づかれると思います。ただし、鷲津のいた場所に赤いハゲタカがいるんですが。そして赤いハゲタカが鷲津にあこがれ、鷲津を目標にしてきた中国残留孤児三世(でもその正体にはまだ秘密が・・・)とわかってくる。鷲津はテレビと逆の立場で、日本を守るために戦うことになるというストーリーです。

両者の知恵比べはおもしろいし、鷲津に軍配があがるとうれしいけど、なんだかスカッとしない。ほんのひとにぎりの人間の策略で途方もない金が動き、それにともなって莫大な数の人の運命が変わると思うとこわいです。カネって何なんでしょうか。やはり夢をもって何かを生産して、それを適正な価格で売るという商売が健全なのじゃないかなと考えさせられます。映画にもそのようなメッセージが含まれています。

140分を超える長編ながら、全編飽きることなく、とても面白い映画でした。でも、どうしてもテレビ版と比べてしまうため、登場人物の掘り下げが少し足りない気がして、そこが残念な気がしました。それだけテレビドラマ版の出来がよかったということなのかな。

今回は若い時の回想場面すらなかったので、鷲津ちゃんは一度も笑いませんでしたthink

テレビ版については2009年4月22日の記事に書いています。

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2009年6月 7日 (日)

ターミネーター4

「ターミネーター4」見てきましたよ~punch ほんと、ここしばらく映画ざんまいです。あとは「ハゲタカ」だな。年が明けてからしばらく、あまり見たい映画がなかったのですが、春からは見たい映画が目白押しです。「スター・トレック」も見たいですが、いくらなんでも行く時間がなさそうです。

ターミネーター4、すごく面白かったです。でもT1、T2、T3を見てないと十分堪能できないかもしれません。タイムスリップの話とか、だれがだれのおとーちゃんかとか、あんまり説明がないので、アクションだけを見るという感じになってしまうと思います。でも、T2、T3はなくてもそれほど困ることはないかな。T3を見ていないと、ジョン・コナーにおなかの大きな奥さんがいるのが唐突に感じられるかもしれませんけど。T1を見てればまず問題はないでしょう。きっと、T4を見に行く方はみんなごらんになっていますね。テレビでもやっていたし。

T2ではかっこいいティーンだったジョンが、T3ではおやっと思ういまいち魅力に欠ける人に育っていましたが、大丈夫、本作ではクリスチャン・ベールですもん、超かっこええです。バットマンではマスクに隠れてて、あまり見せてもらえなかったお顔も、どアップいっぱいでしっかり堪能できます・・・・が、途中、カイルとマーカスに場面をとられて、クリス、また出番少なっと心配になりました。でも、後半は見せ場たっぷりでしたのでご安心ください。

お話は、みなさん、だいたいご存知と思いますが、コンピュータに世界を乗っ取られ、わずかに生き残った人間の反乱軍が機械に挑むというストーリーです。反乱軍のリーダーとなるジョン・コナー(クリスチャン・ベール)は、その戦いのさなか、自分の父となるカイルとめぐりあいます。ジョンは、この戦いで命を落とすはずなのですが、あることのおかげで未来は変わるのです。でもなあ、この最後の部分が、わたしにはどうも納得できないというか……ネタバレになるので書けませんけどね。そこ以外はとても面白かったです。

シュワちゃん、出てきますよ~。若い時の姿で。すぐに皮膚がやけてスケルトンだけになってしまいますけど。少年のカイルとミステリアスな男マーカスの話がよかったです。T1のカイル、かっこよかったなあ、としみじみ思いだしました。

T-800は溶けた鉄にはやられちゃうんじゃないか、いや、多少の熱では大丈夫で、じっくり溶鉱炉で煮るとかしないと死なないはずだとか、ジョンとシュワちゃん顔のT-800が対面するときには、ジョンはもう少し感慨のこもったリアクションをするものじゃないか、とか、やっぱりジョンは機械系が得意でうれしかった(昔、機械オタクっぽい子だったので)とか、ターミネーター大好きな母と娘は細かいところで議論をかわしつつ家路についたのでした。

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2009年5月31日 (日)

映画「ROOKIES-卒業」

公開初日の昨日、映画版「ルーキーズ-卒業」を見てきました。マンガは読んでませんが、テレビドラマ版は最初から見てたので、登場人物はひとりひとりの性格までよく知っています。なので、2時間を超える長さの映画でしたが、まったく飽きることなく楽しんできました。映画だけを見る人にとっては、たくさん顔見世状態で出てくる脇の人々のことがまるでわからないからどうなんだろうと思うけど、このあいだマンガもテレビも見ていないという映画評論家の方がそれでも面白かったとお書きになっていたので、きっと大丈夫なんだろうと思います。

映画版でとてもよかったと思うのは、甲子園出場を決める最後の一戦に大部分の時間をかけたところです。天才的な新入生の話や、キャプテン御子柴のけがなど、多少試合以外のエピソードはあるけど、それよりもとにかく試合。よけいなことに時間をかけず、シンプルに高校球児の戦いぶりに焦点を合わせたことが映画をひきしめ、感動を高めてくれていたと思います。試合の結果は読めていても、何度もやってくる山場ごとにはらはらしました。最後の一球のところで、安仁屋が号泣するところ、やはり大感動シーンでした!

球児といっても、ほとんどがとても高校生に見えないのですが、それでもいいや! みんな個性的で、さわやかで、役になりきっていた。若手の男の俳優さんたち、実力のある人がいっぱいで頼もしいです。市原隼人さんは、小柄ながら、ワルっぽい迫力十分でした。万年補欠の平塚役の桐谷健太さん、今回も思いっきり笑わせてもらいました。小出恵介さん演じるキャプテンは、映画では三年生になったせいか、すごく大人になっててよかったですね。

映画のラストで、ニコガクメンバーが先生にお礼の言葉を述べるシーンは、それぞれのことばの中に、テレビドラマでのエピソードを思い出させる部分があって、泣かされちゃいました。城田優さんの「たなごころ」とか。佐藤隆太さんは、このシーンのセリフが台本になく、自分でリアクションを考えたそうですが、ほんとうの先生と生徒のやりとりみたいでした。みんなが卒業しちゃって、これでお別れだと思うとさびしーよー。

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2009年5月28日 (木)

映画「重力ピエロ」

きのうは一日仕事のはずだったけど、朝、友だちから「映画いこうよ」メールが。よっぽどのことがないとお誘いは断らないモービー(でないと、根が生えちゃいますから)。5月から6月は見たい映画が目白押しで、たいへんなことになりそうなのに、さらに「重力ピエロ」見てきちゃいました。

伊坂幸太郎さんの原作、読んでいます。非常に人気のある作品で、すごく期待して読みました。独特な、すぐれた作品です。でも、結末がどうにも後味が悪くて、わたしの中では伊坂作品No.1とは言えませんでした。ただ、どう映像化されるのかにはとても興味がありました。

仙台に住む男三人家族。長男は大学院生、弟は落書き消し業という怪しげな仕事をしている。兄弟は最近市内で起こっている連続放火事件を追い始めるが、やがてその放火事件と彼ら家族の抱える暗い秘密がリンクしていることが明らかになっていく、という物語です。最強の家族と自称する親子三人の妙に突き抜けた明るさが、徐々に悲しさに見えてくる、たいへんすばらしい演出だと思いました。

そして「春が二階から落ちてきた」という、小説でも衝撃的だったオープニング、とても美しくていいです。

主人公の平凡な大学院生に加瀬亮さん、弟の天才肌の美形青年に岡田将生さん、お父さんに小日向文世さん、お母さんに鈴木京香さん、いやな男役に渡部篤郎さんと、配役がこれほどぴったりはありえないというほど合っています。また子役が、将来の加瀬さんと岡田くんにそっくりでとってもよかった。ここまで小説の雰囲気が出せる配役なら映画化もうなずけます。とくに、弟の春は、常人離れした美しさと危うさがないと困るのですが、岡田くん、すごく合ってました。加瀬さんは、さえなさ加減が絶妙です。ほんとに上手だなあ。小日向さんはいい役も悪い役もどちらもうまいけど、こういういい人の役やるとやっぱ小日向さんしかいないって思えます。

脚本はよく練られているし、映像は変に芸術的じゃなくて、しっとりと落ち着いていて映画に集中できました。やっぱり子役が出てくるところは泣けるなあ。とくに「レープ・グレープ・ファンタグレープ」のところ。いっしょにいった友だちと同時にハンカチ出していました。小説も映画も結末はいっしょで、あの終わり方は納得できないという人もいると思います。わたしもそのひとりですが、伊坂作品はどれも善悪を社会的基準で決めませんよね。その辺が魅力といえば魅力なんだと思います。

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2009年5月27日 (水)

映画「天使と悪魔」

「ダ・ヴィンチ・コード」に続く、ダン・ブラウン原作のラングレン教授シリーズ第二弾、「天使と悪魔」を見てきました。トム・ハンクスさん演じるラングレン教授、今回は頭がいいだけじゃなく、体力勝負でも負けないんだわ。現代版インディ・ジョーンズとどこかに書いてあったけど、まさにそんな感じでした。ちょっとだけツッコミ入れさせてもらうと、あんなに何でも知っている学者が、ラテン語もイタリア語も読めないのがちょっと不思議な気がしました。だって、専門分野ですよね。原作には何かそういう説明みたいのがあるのだろうか?

ローマ法王が死んで、次期法王候補の枢機卿四人が誘拐され、1時間ごとにひとりずつ惨殺されていく。さらに、恐ろしい威力をもつ「反物質」がバチカンのどこかに隠されていて、数時間以内に発見しないと大爆発を起こして都市は壊滅する。その謎解きと犯人さがしにいどむラングレン教授の活躍・・・というのか今回のストーリー。

最初のほうは、バチカンの制度や、秘密結社イルミナティの説明みたいのがいっぱいあって、教会の儀式などがとても厳粛に描かれるのですが、要するにバチカンを舞台とするとても高尚な雰囲気の大活劇なんです。むずかしいことを考えずに楽しんじゃいましょう。たぶん一生訪れることのないバチカンを観光した気分にもなれます。だいたい、使われる爆弾が、「反物質」ですよ! これをしかつめらしい顔で見てられますか? わたしは、「ダ・ヴィンチ・コード」もこの作品も原作のほうは読んでいなくて、映画しか見ていませんから、エンターテインメント作品として十分楽しむことができました。

トム・ハンクスさんは、とくにハンサムというわけじゃないのに、魅力的ですよね。「ビッグ」のころのハンクスさんも好きだったけど、「フォレスト・ガンプ」でやっぱりすごいなと思いました。おじさんになってもいいかんじ。この映画には、大好きなユアン・マクレガーも出てます。聖職者の衣裳が似合いすぎ! 目がきれいすぎ! 英語の発音が美しすぎ! 本物のユアンは、友人とバイク旅行したときのドキュメンタリーとか見るとわりとワイルドでお茶目な感じの人だけど、この映画での彼はとても繊細な感じでheart04すてきheart04でしたlovely

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2009年5月 3日 (日)

映画「トワイライト~初恋~」

全米で小説も映画も大ヒットした「トワイライト」。ヴァンパイアとふつうの女の子の恋を描いたステファニー・メイアーの小説は日本でもたいへん人気があるみたいですね。そこで、映画、見てきました。

美女とイケメンぞろいというふれこみですが、イケメンくんたちは、わたしにはあまり好みとはいえません。外国人にとってのイケメンって、草食系好きの日本人の好みとちょっと違うような気がします。女の子はどの子もすごくきれいでしたが。

お話はロマンス小説や少女漫画でおなじみのロマンチックなラブストーリーですが、ふたりに立ちはだかる障害が半端じゃない。男の子(ヴァンパイア)は女の子を食べたくてたまらないんです。でも、とてもきれいな映画で、こういう世界もありだなーと思いました。ティーンの女の子なら胸キュンでしょうねheart04heart01 

主人公ベラを演じたクリステン・スチュワートはほんとにきれいでため息がでます。ヴァンパイヤじゃなくても、あれじゃあ惚れちゃうわー。ヴァンパイアのイケメンくん(ロバート・パティンソン)は、あとで知ったのですが、ハリー・ポッター「炎のゴブレット」のセドリックだったんですね。最初はちょっと白塗りメークでひきましたが、だんだん慣れて可愛くなってきた!

おもしろいのが、ヴァンパイアたちの日常生活です。これからDVDなどで見る方もいらっしゃるでしょうから、あまりネタバレできませんけど、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(トム・クルーズとブラピの)のダークな雰囲気とはまったく異なる世界なんです。こういうの、好きですねー。ひとつだけ言わせてください。baseballthunder野球thunderの場面がとくにグーgoodでした!

ティーン向けのアメリカ映画のマストアイテムはshineプロムshine。プロムの話を見るたびに、日本の高校生でよかったなあと思います。相手が見つからなかったら死ぬほど恥ずかしいだろうし、おたがい妥協でカップルになるっていうのもいやだしなあ(もてないことが前提・・・泣)。ま、もうこの年じゃ関係ありませんけどねwink

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2009年4月25日 (土)

レッドクリフ part2 未来への最終決戦

Dsc01662みてきました! 「レッドクリフ part2 未来への最終決戦」。前回は売り切れで買えなかったプログラム、買えました。

前回はスケジュールの関係で日本語吹き替え版だったのですが、今回は字幕版見てきました。全部中国語だと、もっと三国志らしいかんじでしたscissors 金城武さんやトニー・レオンさんの声も吹き替えになっているそうですが、金城さんの声はたしかにご本人じゃないけど、それほど違和感なかったです。

映画のほうは、part1以上におもしろかったです! パート1も、見せ場いっぱいなんですが、なにしろ肝心の赤壁の戦いがはじまらない。今回は赤壁の戦い中心ですから、血沸き肉躍り、知恵比べにわくわくし、友情の熱さと戦争の虚しさが胸にせまる、という作品です。パート1を映画館で、あるいはテレビやDVDで見て、それからパート2を見てる方も多いでしょうけど、最初に簡単な説明もあるので(日本公開オリジナルらしいです)、パート2だけでも十分楽しめます。

パート2は、前半が諸葛孔明(金城武)の見せ場満載、後半は周瑜(トニー・レオン)が大活躍。孔明さん、頭もいいけど、なーんかとぼけてていい味出してます。矢を仕入れにいくときの船の中、「かかし殿」の魯粛さんと孔明のやりとりがとっても面白かったです。戦いの最重要ポイントである風を(孔明が)読むシーン、よかったですねー。

戦いの場面では周瑜をはじめ、甘興(中村獅童)、趙雲ら武将たちのかっこいいこと。立ち回りがとても舞踊的ですてきでした。パート1では少々優柔不断だった孫権もすっかりりりしい君主に! 

この映画は、ジョン・ウー監督が正当な三国志に独自の解釈を加えてつくっているので賛否両論がありますが、わたしは、映画として面白ければいいんじゃないかなと思っています。たとえば、周瑜の妻で絶世の美女の小喬や、孫権の妹の尚香が大活躍するんですが、自分の意志をもつ勇気ある女性が男顔負けの仕事をやってのけるのがあっぱれで、痛快です。

この映画は各場面が一幅の絵のように美しく、その点でもスクリーンで見たい作品です。死者を弔うときに、たくさんの紙風船のような白い灯篭が空に上がっていくシーンも幻想的でした。この熱気球の走りみたいな灯篭は孔明さんの発明で孔明灯と呼ばれているそうです(プログラムより)。

そうそう、字幕版なので気づいたのですが、孔明って、中国語でも「コーメー」っていうんですね。どうもお茶のことも「チャー」といっているみたいに聞こえました。中国語、さっぱりわからないので違うかもしれませんが。

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2009年4月23日 (木)

DVD「ウォーリー」&ピクサーのアニメ

ピクサーのアニメ「ウォーリー」のDVDが発売されましたね! とっても面白いし、ホロリとするし、胸キュンなので、まだ見てない方は、レンタルでの鑑賞、お勧めです。テレビ放映だと、オマケの短編アニメが見れないですが、DVDにはくっついているのかな? レンタルのだとくっついてないかな? そこらへんはちょっとわかりません。ウォーリーの映画については2008年12月21日のブログで書きましたので、よかったら読んでください。

ピクサーアニメのおまけの短編映画はいつもとっても楽しみです。前回の「レミーのおいしいレストラン」の短編は超傑作でした。本篇よりおもしろかった(本篇ももちろん悪くないですよ!)。エイリアンが宇宙船から遠隔操縦する話なんだけど、ほんとに笑い過ぎておなかがよじれました。ウォーリーにくっついているのは、マジシャンとウサギの話だけど、これもグーです。

ピクサーのアニメは大好きです。個人的にはCGアニメはあまり好きじゃなくて、ふつうの手描きアニメのほうが好きですが、ピクサーのは特別です。キャラクターが生きていて、絵だけみると顔とかきもいのに、動いているととっても魅力的。魂が入っているっていうのかなあ。

一番好きなのは「モンスターズ・インク」です。ドアの破片をマイクがセロテープでとめて持っていてくれた場面、何度見ても泣けます~cryingweep 「ウォーリー」は「モンスターズ・インク」の次くらいかなあ。一番笑えるのは「ミスター・インクレディブル」。エドナと赤ちゃんが超おもしろい。それから、拾いものだったのが「カーズ」で、ポール・ニューマンさんが吹き替えしている元レーサーもかっこよかったし、フランス語かイタリア語なまりの車屋さんとその修理ロボットなど、脇役がものすごく立っていました。こういう細かいところの面白さがピクサーの魅力ですよね。 

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2009年4月22日 (水)

ドラマ「ハゲタカ」

近年のTVドラマの中で私的に最高傑作だと思っているのがNHKの「ハゲタカ」。当時、大森南朋さんのことは顔は知ってたけど名前は知らず、松田龍平さんもあんまり好きじゃなかったし(今はとても好き)、企業ドラマにも興味ないけど、なんとなくチャンネルを合わせた、第一回目。やられましたね! 久々に本物のドラマを見た気がしました。

正統派の正義感の柴田恭兵さんもすごくよかった。そして大森さんのかっこよくて憎たらしいこと! ドラマ前半では、とても冷徹な資本主義の申し子というふうに描かれていながら、ときおり混ざる回想では、まったく別の若者の姿が映る。あの純朴な青年がどうして人を平気で踏みにじるファンドマネージャーになったのか・・・ミステリー要素もいっぱいです。そして、最終回のラスト、鷲津が彼の原点に戻っていくところで幕がおりる--心憎い演出でした。

投資ファンドっていうのがどういうものなのかも、ドラマを通してはじめて(ちょびっと)理解できました。回を追うごとにストーリーは緊迫感を増していき、最終回を迎えるころには大森さんは鷲津にしか見えなくなっていました。

そのドラマが新たな脚本で映画化され、6月公開とあって、とても楽しみです。ネットで予告編を見ると、メーンキャストはそのままみたいで、重要人物としてに玉山鉄二さんが加わっています。早く見たいです。

追記:映画版「ハゲタカ」については2009年6月9日に記事を書きました。

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2009年3月31日 (火)

映画「キサラギ」

映画館で上映していたとき見逃していたので、きょうのBSジャパンでの放映を楽しみにしていた「キサラギ」。期待通り、最後までたっぷり楽しめました!

一年前に自殺した売れないアイドルの追悼パーティに集まった5人。いちばんリーダー格の家元こと小栗旬さんは、かなりふつうのイメージですが、ほかのメンバー、ユースケ・サンタマリアさん、香川照之さん、小出恵介さん、塚地武雄さんはなんかちょっと怪しげ。最初は亡きアイドルの思い出を語り合いますが、ここにいろいろなヒントが隠されてますので、これから見る方は要チェック!

話が進むうちに、アイドルは実は殺されたのではないかというぶっそうな話になり、それが二転三転していく面白さ。小さな部屋の中で起こる、登場人物たった五人の話ながら、テンポが速いので少しも飽きません。いろいろ推理しながら見るのも楽しいし、それが裏切られてみたり、あたってみたりといっぱい小ネタがあって楽しかったです。あやしい人々の演技も、すごく黒く見えたり、実は白だったとわかると善人に見えたりして、ほんとにうまかったです。

最後のほうで5人が室内プラネタリウムの星をながめ、それぞれの気持ちと重ねながらアイドルを思い出すシーンがとてもよかったです。アイドルって、ファンにとってはほんとに大切な存在なんだと思います。

見逃している方がいらっしゃったら、家のテレビで見てもすごく面白いので、ぜひ、DVDかテレビ放映されたときに見てみてください。お勧めです。

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2009年2月22日 (日)

映画「フェイクシティ ある男のルール」

「007 慰めの報酬」を見るつもりだったのですが、なんとなく評判がいまいち。前作「カジノロワイヤル」のやんちゃで元気なボンドとは違うという話なので、そちらはやめて、キアヌ・リーヴスの「フェイクシティ」を見ました。

「L.A.コンフィデンシャル」のジェームズ・エルロイが脚本を担当しているんですね。「L.A.コンフィデンシャル」がとってもすぐれた作品だったので、どうしても比べちゃうから点が辛くなり、かわいそうかな、と思います。でも、「フェイク・シティ」もなかなか面白かったです。悪玉がだれなのか、最初のころにわかってしまうのが難点かなあ。

正義感から汚れ仕事も進んでやるキアヌ演じる刑事トム。でも、突っ走るだけでぜんぜん周りが見えてなかったという話なのですが、「スピード」を思い出させる久しぶりに荒っぽい男の役、よかったと思います。「スピード」のころの元気はつらつさはないけど、負けず劣らず強かったです! 特に後半では、ほとんど不死身だぞ。「ファンタスティック・フォー」のクリス・エヴァンスもいい役で出てますけど、あっけなく死んじゃってとってもかわいそう。

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2009年2月20日 (金)

映画「ヘブンズ・ドア」+スペイン料理「びいどろ」

映画「ヘブンズ・ドア」を見てきました。手放しによかった!とほめたくなるような映画ではないし、またぜんぜんだめと切り捨ててしまえる映画でもない。果たして自分はこの映画が好きなのか、嫌いなのかも判然としない、不思議な鑑賞後感でした。

脳腫瘍であと三日の命と突然宣告された青年(長瀬智也)が、余命1ヶ月の病気の少女(福田麻由子)に海を見せるために、車を盗み、行きがかり上強盗を働き、海にたどり着いて死ぬというロードムービーですが、使い古された表現をつかえば「ツッコミどころ満載」なんです。でも、映像の美しさが、この映画を完全な寓話の世界にしているような気もしました。大物になってやると故郷を出たものの、結局何も果たせず28歳まで生きた青年が人生最後の三日間に見た夢と考えれば不自然さも気になりません。

冒頭の青年の生活描写がとてもよかった。生きているのかいないのか分からないような目標のない生活。あと三日の命と宣告されても、行くところもいっしょにいてくれる人もない孤独さ。それがよく出ていたと思います。青年と少女が残りの人生でやりたいことを箇条書きにする場面は、たった三日しかないのに20項目もある青年の手書きのリストが切なかったです。長瀬くんは、この人、ほんとにこんな青年なんじゃないかと思えるような自然な演技でした。

Biidoro_2 さて、映画を見た後は、ほんとに久しぶりの渋谷スペイン坂でランチしました。なんだかこのあたりのどのお店のランチも、割と安め。渋谷って若者の街だからなのかしら? 独身時代は渋谷で遊ぶことが多かったので、渋谷はよく知る街ですが、すごく古いままのところもけっこうあって、懐かしかったです。

お店はスペイン料理「びいどろ」。前菜は魚介のマリネ、メインはチキンとひよこまめのバジルソース。これにパン(orライス)とコーヒーつきで850円でした!

Zennsai Main_2

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2009年2月17日 (火)

映画&小説「クライマーズ・ハイ」

横山秀夫さんの小説「クライマーズ・ハイ」が刊行されたのは2003年。非常に評判が高かったのでその年の年末、たいていの本は図書館か文庫本で読むわたしが、ふだんはめったに買わない単行本を買いました。でも、買ってよかったーと心から思える力作でした。

横山さんは当時、すでにミステリー作家として有名で、「半落ち」がベストセラーとなっていました。でも、横山さんの作品を読むのは「クライマーズ・ハイ」が最初でした。最初の感動があまりに大きくて、しばらくは横山さんの本をたくさん読んだ記憶があります。「半落ち」をはじめ傑作が多いですが、わたしにとってはやはり「クライマーズ・ハイ」が最高です。

横山さんが記者時代に実際に取材にたずさわった、御巣鷹山日航機墜落事故を題材とした本書。新聞記者たちの壮絶な戦い(他社との、社内の人々との、そして自分との)が文章からダイレクトにびんびん伝わってきて、一気に読み終えました。

その名作が昨年、堤真一さん主演で映画化されて、見たいなと思っていたのに見逃していました。ところが、近所のシネコンでアンコール上映があったので、見に行ってきました。特別価格(1000円)のせいもあったのか、劇場は満員でした。

dangerここから先、ちょっとネタバレありsign01

3時間近くもある長い映画でした。でも、緊張が途切れることなく最後の大スクープをものにできるかできないかの場面では、観客であるわたしまで記者たちといっしょにクライマーズ・ハイ(登山中に緊張感が極限状態に達して怖いものなしになること)になった感じでした。結局、主人公の信条である「チェック、ダブルチェック」が「クライマーズ・ハイ」に勝ち、彼らの新聞社は特ダネを逃しちゃうんですが。

小説がとてもすばらしかっただけに、映画では物足りないかなと危惧がありましたが、映画もすごくよかったです。暑く息苦しい戦場のような現場の雰囲気がよく伝わってきました。さまざま人の利害がからむ社内の争い、携帯電話も無線もない時代の文字通り足でかせぐ取材。そうした生々しさが臨場感たっぷりに表現されていたと思います。評判どおり、堺雅人さんの演技も光っていました。

追記:NHKドラマ版「クライマーズ・ハイ」については2009年2月24日の記事に書きました。

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2009年2月14日 (土)

映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」

ブラット・ピットがよぼよぼの老人から若者まで演じ分けるという話題の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」を見てきました。167分という長い作品でしたが、飽きることなく最後まで楽しませてもらいました。

あらすじはご存知の方が多いかと思います。主人公ベンジャミンが、老人として生まれてだんだん若返っていくという奇想天外な人生を送り、赤ん坊となって死ぬという物語です。自分だけは若返っていくのに、まわりの人々は年老いていく・・・たしかに奇妙だけど、ベンジャミンにとってはそれがあたりまえなので、彼は淡々とそれを受け入れて生きていくんですね。そのへんの達観のしかたに、わたしは興味をひかれました。まわりの人も、そういうベンジャミンを仲間外れにしたり、異端者扱いしないで、ふつうに受け入れているというのがアメリカらしい感じです。日本ではありえないシチュエーションのような気がしました。

といっても、ストーリー展開はあらすじから充分に推測できるもので、特別予想外の事件もなく、静かに物語は進みます。よく考えてみれば、たしかに不思議な人生だけど、やさしい養母に育てられ、愛する人にめぐりあい、十分な遺産をもらって数年間は楽しい暮らしをし、世界を放浪して一生を閉じた幸せな男ともとらえることができます。同じく数奇な人生を歩んだ男の話である「フォレスト・ガンプ」にはとても感動しましたが、この映画ではとくに深い感動はなかったです。

この映画でなんといっても一番印象に残ったのは、ハリウッドマジックです! ブラピの老けメーク、若返りメークはとにかくすごい。若返ったブラピは、「リバー・ランズ・スルー・イット」のブラピみたいでした。ケイト・ブランシェットも、皺ひとつない若い娘になっちゃうし。メイクと映像処理の力なんでしょうか。ひたすら感心して見ていました。

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2009年2月 9日 (月)

映画「20世紀少年 第2章/最後の希望」

「20世紀少年 第2章」見てきました。第1章を見たため、なんか完結しないと気分が悪いので、続きを見たわけですが、今回もほとんど何も解明はなく、フラストレーションがたまりました。第3章ではぜひすっきりさせていただきたいものです。登場人物が多くて覚えておくのがたいへんです。本作の主演の平愛梨さんは、目がきりっとしててとってもよかったです。わたし、目力がある女優さんが好きなので。

映画の中にでてくる「ともだち博物館」には懐かしいものがいっぱいありました。大阪万博も懐かしいですね。わたしも暑い夏の日に1日だけ行きました。アメリカ館やソ連館など人気パビリオンは長蛇の列でとても見れず、比較的すいていたオーストラリア館とかチェコスロバキア館を見た記憶があります。

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2009年2月 1日 (日)

映画「誰も守ってくれない」

テレビドラマの「誰も守れない」がとてもよかったので、映画のほうも見てきました。ドラマで最後に映った数分間の映像から映画は始まります。ドラマで主要登場人物の人となりをよく知った上での鑑賞なので、そうした人々のセリフや行動がよくわかりました。何も知らないで見るときっと違う印象なんじゃないかな。木村佳乃さん演ずる精神科医の存在も、きっと別の含みを感じるだろうし、「シャブ漬けにするぞ」という佐藤浩一さんと松田龍平さんのかけあいもよくわかんないだろうな。「禁酒」の張り紙、そのままでした!テレビ版とちがって松田龍平さんの出番が少なかったのがちょっと残念。

映画は重いテーマながら、エンターテインメントとしてよくできていて、2時間たっぷり堪能できます。ネットの怖さ、無責任さに腹が立つし、狂気をはらんだ目つきの佐々木蔵之介さんがすごい迫力です。いちおうラストで少々救いのようなものが感じられるけど、これが現実だったら志田未来さん演じる少女はどうなるんだろうと思うと(そして実際に同様の境遇にある方々もいらっしゃるでしょうし)、ただ面白かったという感想をもって映画館を出られない気がしました。

TVドラマ「誰も守れない」の記事もよかったら読んでくださいね。

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2009年1月 6日 (火)

地球が静止する日

わたしのお正月映画、第三段にして最後は「地球が静止する日」でした。なんだか、ヤフーのユーザーレビューを見ると評価がかなり低く、ヤバイ感じかなと思いましたが、前売りを買ってあったので行ってきました。

二時間弱、退屈することなく見れましたが、やはり後半が弱かったかなあ。でも、あれだけレビューの点数が低いと最初から期待してなかったので、そんなにがっかりはしませんでした。とくに前半はかなりよかったです。キアヌ・リーブスのエイリアンぶりもとても合っていましたし。

ただ、人類を滅亡させにやってきたクラトゥがなぜ人類を救う気になったのかというエピソードが希薄で、感動がなかったのが残念でした。ジェニファー・コネリー演ずる科学者は終始たいへんすばらしい人物で、この人がいたから人類が救われた感じですが(それだけが理由というのもさびしいですけど)、人類全体が今後どう変わっていくかという方向性が見えなかったので、メッセージも伝わりにくいと思いました。そういうメッセージなしにエンターテインメントに徹するなら、最後にもっとひねりがほしいところです。

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2008年12月28日 (日)

「K-20 怪人二十面相・伝」

わたしは長きにわたる金城武ファンですから、かなりひいき目が入っていることは認めますが、「K-20 怪人二十面相・伝」、とっても面白かったですshineshine ひいき目を差し引いても、今年見た映画の中ではトップランクの作品です。

この映画の金城さんは、わたしが一番見たかった金城武でした。かっこよさ、おちゃめな部分、誠実そうなところ、浮世離れ感--よいところがすべて出ていました。監督・脚本の佐藤嗣麻子さんも、きっと金城武という俳優をとてもお好きなんじゃないかなと勝手に思っています。だって、最初のつかみのところから、観客の目が主役の平吉(金城武)にぐっと引きつけられて、すっかり感情移入してしまうつくりかたですもん(サーカス団での軽業や、濡れ衣を着せられていじめられるシーン等々)。そしてラストもよかったなあ、さわやかで。ネタばれになるから書きませんけど、すごく好きな終わり方です。

お姫様の松たか子さん、明智小五郎の仲村トオルさん、源治の國村隼さんら、みなさん適役でお上手でした。松さんはとってもお上品ながら、キュートでおてんばな感じがとてもよかったです。仲村さんは、バチスタでもすばらしい存在感でしたが、かっこいいし演技もうまいしさすがでした。仲村さんが唯一笑いをとるシーンがあるんですが、ほんとに上手で大笑いしちゃいました。

映画のCGは、たしかにハリウッドの巨大予算をかけたものよりは多少チャチな感じはいなめないものの、かえってレトロな紙芝居的な楽しさがあって、わたしは好きでした。

2時間を超えるのに最後まであっという間のストーリー展開でしたが、アクション、アクションでくたびれることなく、中間にちょっとゆるい笑いの場面がちりばめてあって、それも日本の映画ならではのよさで楽しかったです。とくにお姫様のお風呂のエピソード、笑えました。それから町を一直線に走るトレーニングはすばらしかったです。お正月ですもん、ハッピーエンドがいいですよね。それなら、この映画はお勧めでございます。

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2008年12月21日 (日)

ウォーリー

V4010071 ←映画館の売店の前にあったウォーリー人形。

わたしのお正月映画第一段は、ウォーリーでした。このあいだ前売り券を買いに行ったら、もう上映が始まっていて売っていなくてとんだ恥をかきましたが、映画館のポイントカードでポイントがたまってたので、ただで観れました!

でも、料金払ったとしても損はなかったです。やはりピクサーのアニメは映画館で見たい。とにかく最初のウォーリーがたったひとり無言で地球のごみ処理をしている場面(かなり長くつづくけどまったく飽きません)は圧巻でした。セリフがないのに、心の動きなどがすべて小物や動作であらわされているし、また荒廃した地球像のダイナミックさもすばらしかったです。ビビりながら、イヴにつきまとっているウォーリーがほんとにほほえましい。

ストーリーはネタばれになるので書けませんけど、現代社会への風刺もありです。でもそこに明るい希望が見えるのがいいな、やっぱり。ウォーリーが超カワイイのは言うまでもなく、超強いイヴもかっこいいです。やっぱ、いまは「女は強くなければ」の時代なんですね。

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2008年12月15日 (月)

期待のお正月映画!+「ダークナイト」DVD

Dsc00904今年のお正月映画は面白そうなのがいっぱい。さっそく前売り券を買いにいきました。キアヌ・リーブスさん主演の「地球が静止する日」の前売りにはキアヌの生声入り、宇宙からの使者クラトゥのメッセージつきボールペンがついてきましたheart04

上のボタンを押すと、キアヌが「If the earth dies, you die. If you die, the earth survies」ってしゃべりますhappy01 なんだ、どっちにしろ人間は死ぬんじゃないか、ってメッセージですね。

金城武さん主演の「K-20 怪人二十面相・伝」も買ってきましたけど、これはコンビニで買ったので愛想のないチケットですなー。金城さんは「リターナー」のあと、しばらくテレビにも映画にもあまり出演しない時期があってさびしかったですが、このごろはいい映画にたくさん出演してくれるのでとてもうれしいですlovely

さらに、「ウォーリーもください!」と言ったら、「もう上映が始まっているので前売りの販売は終わっています」とお店の人。「あ、今週からだったんですねsweat01」とフォーローしたつもりが、「いえ、もう二週目です。日々の経つのは早いですものね」と慰められてしまいましたcoldsweats01

上記の三本、とっても楽しみです。ウォーリーは予告でみるとほんとにかわいい。ピクサーのアニメはCGは文句なしですし、ストーリーもいつもすばらしいですね。

movie アメリカでは、「タイタニック」にはかなわなかったものの、興行成績が堂々のオールタイムNo.2になったthunder「ダークナイト」thunder。日本ではいまいちヒットしませんでしたが、とっても面白かったし、たいへん質の高い映画でした。ヒーローものはダメという人でなければ、とっても楽しめると思います。DVDが発売になっていますので、映画館で見逃した方(ゴンザレスさん!)、レンタルできますよーheart04「バットマン」の以前の作品(クリスチャン・ベールが出ていないもの)は、わたしは個人的にはあまり好きじゃありませんが、「バットマン・ビギンズ」はグーです! 渡辺謙さんが出ているやつ。あわせてみたい「バットマン・ビギンズ」と「ダークナイト」・・・なんて、映画会社のマワシモノか、お前はsweat01

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2008年12月 4日 (木)

パスポート申請+「あなたが寝てる間に・・・」

Passport そろそろ10年間有効のパスポートが切れるので、海外に行くあてもないのに、先日、申請に行ってきました。平日の3時頃。パスポートを持っている人で変更がない人は、いまは住民票もいらず、パスポートだけ持って行けばいいんです。必要な写真とはがきもパスポートセンターにあります。でも、写真は白黒1500円だったので、別のところで撮影していけばもっと安上がりだったかも。写真を撮って、葉書を買って、申請書を書いて、整理券をもらって、申請、というひととおりの手順全部で一時間くらい。整理券をもらって番号の順番が来るまで待つ時間が30分弱ほどでした。

パスポートといえば、洋画のラブコメの中でわたしが一番好きな「あなたが寝てる間に・・・」の主人公(サンドラ・ブロック)が、外国旅行を夢見ていつもパスポートを持っていると話すくだりがあります。実際には外国旅行をしたことも、する予定もない、質素な生活をしている孤独な女性なんですけど。ほんとに心があったかくなる、すてきなすてきな映画です。クリスマスシーズンにぴったりなので、お勧めです。

パスポートセンター近くの東京国際フォーラムの黄葉。

Forum

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2008年12月 2日 (火)

レコードを買う楽しみ

便利な世の中です。iTunemusicだと、新しい曲でも200円、ちょっと古くなると150円で好きな曲をダウンロードできます。曲の検索もあっという間だし。

わたしがティーンのころは、シングル盤、いわゆるドーナツ盤は500円か600円だったような気がします。LPは2000円前後? ちょっと値段ははっきりしませんけど、そんな感じだったんじゃないかな。物価を考えるとかなり高価ですよね。しかも、もちろんパソコンもないから、レコード屋さんに行ってあるかどうか見てくるしかありませんでした。

音楽マニアの子なら、レコード屋のおじさんと懇意になって調べてもらったり、注文したりできたのでしょうけど、ふつうの女の子にはなかなかそこまでできません。となると足を使うしかないんですね。片っぱしから目についたレコード屋をのぞいて調べる、というわけ。

高校のころ、ドノヴァンというフォーク歌手が大好きでした。すでにピークをすぎていたので、なかなか彼の昔のLPは売っていない。でも、けっこう凝り性だから、いろんなレコード屋さんをめぐって、結局ほとんど全部集めたんじゃなかったかな。夏休みにちょっとやらせてもらったバイト代とかで買いました。時間もかかって、なかなか見つからずたいへんでしたけど、見つけたときのうれしさはひとしおでした。レコードからCDに変わり、またドノヴァン熱も冷めて、苦労して集めたLPは処分しちゃいましたが、思い出すと懐かしいです。

フランコ・ゼフィレッリ監督作品「ブラザー・サン シスター・ムーン」では、ドノヴァンは音楽を担当しました。作品もとても美しく、またドノヴァンの歌が清らかでとても合っていましたが、当時契約の関係とかでサントラ盤が出ず、また、DVDはおろか家庭用のVHSさえ普及していない時代でしたから、映画館で観るしかない。何度も名画座に通った覚えがあります。いまは、DVDがたった1500円ですね。感慨深いです。

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2008年11月 5日 (水)

レッドクリフpart1

見てきました!「レッドクリフpart1」。ヤフーのユーザーレビューとか見ると好き嫌いがはっきり分かれているみたいですけど、わたしは面白かったなあ。トニー・レオンさんの周瑜と金城武さんの諸葛孔明がめちゃかっこいいのは言うまでもなく。戦闘シーンも迫力満点で、ちょっと泥臭さがあってかえって良かった気がしました。2時間40分もあるのに、ぜんぜん飽きませんでした。

有名な豪傑、関羽・張飛・趙雲の戦いの見せ場はすごかったです。とくに、主君の子である赤子を背負って戦う趙雲はかっこよかったなあ。じつは、スケジュールの関係で字幕版が見れず、吹き替え版になってしまいました。中国語はまったくわからないので、それでもいいんですが、金城武さんのあのすてきな声が聞けなかったのが残念でした。Part2ではぜひ生声で見たいです。

近所のシネコンで見たのですが、プログラムが売り切れてて買えませんでした。上記の人たちのほか、イケメンの孫権役の俳優さんのこととかも知りたかったんだけどな。

sign02追記:どなたか教えてsign02 ネットを見てたら、字幕版のほうも金城さんとレオンさんは吹き替えだったという情報が! 予告編(字幕版)を見てみたら、たしかに金城さんの声じゃない気がします。プログラムには書いていあるのかなあ。プログラム買えなかったからわかりません。どなたか字幕版見た方、コメントをお願いします。

annoy追記2annoy 通りすがりさんがコメントで教えてくださいました(ありがとうございました!)。やはり金城さんとレオンさんは吹き替えだそうです。じゃあ、次も吹き替え版でもいいかもなconfident

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2008年10月25日 (土)

ゴールデンスランバー&死神の精度

ブログに「アヒルと鴨のコインロッカー」のことを書いたせいか、また伊坂幸太郎さんの本が読みたくなって、「ゴールデンスランバー」と「死神の精度」を読みました。

「ゴールデンスランバー」は伊坂調を十分残しながらも徹底的にエンターテインメント性を追求した作品。おもしろいです。ノンストップで読めてしまいます。伊坂さんの作品って、バックグラウンドに音楽が流れているような感じがするものがありますよね。今回はビートルズ。わたしは以前にも書きましたが、とくにビートルズは好きでないので、ゴールデンスランバーと聞いても、すぐにビートルズの曲とは思いませんでした。でも、アルバム「アビーロード」に収録されている曲だったんですね。アビーロードは兄が発売されたばかりのLPを持っていました。四人が通りを渡っている写真がジャケットだった。あのアルバムをポール・マッカートニーがどんな気持ちでつくったかというのがこの本に書いてあって、妙にセンチメンタルになってしまいましたよ。

あと、主人公が彼女にふられる場面も、なんかぐっときちゃったなあ。板チョコレートを半分に割って、それを彼はどうしたでしょうか? 書きたいけど、まだ読んでいない人のために伏せておきます。

映画「死神の精度」は金城武さん主演の作品にしてはめずらしく見逃していました(金城さんの作品は昔の超オバカ作品を含めて、かなりたくさん見てます)。結局また本のほうを先に読んじゃいましたけど、なーんか、金城さん、死神にぴったりだなー、映画見たいな~と思いました。伊坂さんの作品って、わたしが読んだ作品はどれも「死」がちらつきます。今回はちらつくというより、「テーマ」ですけど。それも、意外にあっけらかんと、からりと、ときに理不尽に死ぬ。そういうのが伊坂さんの死に対する考え方なのかな。

で、結局、DVDを借りてきて、映画、見ちゃいました。「死神の精度」は短編集なんですけど、そのうち、面白いなあと思った三篇が映画のエピソードになっていて、やっぱりなとにんまり。金城さんの死神ぶり、笑えます。「ミュージック」を聞くシーン、かわいいです。ただ、本では、ヤクザさんはもっとクールでかっこよかったし、老女はあんなに「おばあさん」っぽくしゃべってなかったなあ。そこがちょっと残念でした。

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2008年10月17日 (金)

アヒルと鴨のコインロッカー&伊坂幸太郎さん

最近、原作を映画化した映画について書く記事が多かったのですが、となると、「アヒルと鴨のコインロッカー」について書かねばなりますまい!

人気書籍を映画化した作品って、「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめ、なかなか見る人の目が厳しくてたいへんですよね。わたしなんか、あの不朽の名作といわれている「風と共に去りぬ」だって原作のほうがやっぱり断然おもしろいと思ってますもん。

でも、映画「アヒルと鴨のコインロッカー」には感動しました。もちろん原作を読んでから見ましたけれど、「小説」ならではのトリックをあれだけうまく映像化するなんて、びっくりしました。そして、わたし個人としては小説でちょっと冗長に思われた部分がそぎ落とされていて、かえって映画のほうがよかった気がしたくらいでした。濱田岳さん、瑛太さん、松田龍平さんの三人は文句のつけようがないくらい適役でした。この作品で重要な役を果たすボブ・ディランの「風に吹かれて」、やっぱりいい曲ですねえ。高校生のころにはあの良さがわかりませんでしたけど。

伊坂幸太郎さんは、わたしにとって不思議な作家です。すごく好きともいえないし、嫌いというわけでもないけれど、なんとなく気になってまた読んでしまう。なので、何冊も読ませていただいています。とても頭がよくて、センスのいい人が、世の中を第三者的に見ている。でも、そこにそこはかとなくやさしさがあるんだけど、それをストレートに出すのは気恥ずかしいと思っているような、そんな作品なのじゃないかなあ、伊坂さんの小説って。

全部読んでいるわけではないですが、読んだ中では「終末のフール」が好きです。あと2年で地球が消滅するというありえない設定の中で生きる人々のストーリーの短編集ですけど、読み進むうちにそのありえなさが、妙に自然になってしまうから不思議。昔あこがれていた同級生に会いにいく女の子の話、自殺した妹のかたきを討ちにいく兄弟の話など、そのうちのいくつかのストーリーはとても感動的です。火の見櫓をつくるおじいちゃんもすてき。

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2008年10月 9日 (木)

ノーベル賞&容疑者Xの献身

shine今年のノーベル物理学賞は南部氏、小林氏、益川氏が三人同時に受賞、さらに化学賞を下村氏が!!! すばらしいですねえ。物理の研究の内容は昨日の7時のニュースで図解入りで説明してもらってようやく概要がわかり、あらためてすごいなあと思いました。ビッグバンにも通じる理論なんですね。化学賞のほうは、科学関連のものを翻訳していると蛍光標識はよく出てくるので、こちらは自分にはなじみがありました。とにかく、こんなすごい研究をしている日本人がいるということがとても誇らしいです。

探偵ガリレオこと、天才物理学者の湯川教授も、作品の中でノーベル賞もらったらおもしろいのにな(ちょっと無理やりのような苦しいつなぎ方・・・)。

映画「容疑者Xの献身」、見てきました。わたしは原作をしっかり読んで、しかも原作にとても感動したので、原作を知らずに映画だけを見たときとではずいぶん感想が異なると思います。でも、涙腺弱いんで、しっかり泣かせていただきました。

小説のようにきめ細やかにXの心情を描き切るには2時間ではきびしいかもなあと思います。なので、少々点が辛くなってしまいますね、やっぱり。それと、最初のころに謎のヒントが映されているので、それがもったいなかったなと思いました。でも、あれがないとわかりにくいのかもしれないし、なかなか難しいところですね。

とはいえ、映画は原作の雰囲気がとてもよく出ていて、俳優さんたちもみなさんとてもよかったです。堤真一さんはあんなにかっこいい人なのに、終始しょぼくれた演技ですばらしかったです。隣の家のお嬢さん役の金澤美穂さんがとくによかったなあ。とても可憐で、彼女がいなかったらこのストーリー自体がもっと陳腐な感じになってしまったのではないかと思います。ガリレオの福山雅治さんは、容疑者Xに劣等感を抱かせるに十分なかっこよさで、さすがだなと思いました。小説のほうでは湯川教授がXをじわじわ追い詰めていく感じで、湯川せんせがにくたらしく思えましたが、福山ガリレオはそんな感じはなくて最後まですてきでした。KOH+のラストの曲(福山さんの作詞作曲)はもとても映画に合っていてしみじみ感動的でした。

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2008年10月 4日 (土)

おくりびと

モントリオール世界映画祭受賞作、「おくりびと」。せっかく就職できた楽団が解散になり職を失ったチェリストが、チェロを捨てて別の道で生きようと故郷へ帰る。そこでひょんなことから遺体を棺に納める「納棺師」の会社に就職してしまうが、やがてその仕事の奥深さに触れ、真剣に仕事と向き合っていこうと考えるようになる・・・というお話です。それほど大事件もなく静かに流れていくストーリーながら、ユーモアもちりばめてあり、140分飽きることがありませんでした。

主役を演じた本木雅弘さんの所作がとても美しく、納棺という仕事の神聖さが伝わってきました。本木さんという俳優さんも、俳優という仕事に同じような美しい姿勢で取り組んでおられるような気がします。また、山形の山をバックにチェロを弾くシーンは特に美しかったです。先日、本木さんのチェロの吹き替えをなさった古川展夫さんがテレビにでていらっしゃいましたが、古川さんもとてもすてきな方でした。チェロって、音がやさしくふくよかで癒されますよねえ。

ところでこの先はネタばれになってしまうので、これから映画を見ようという方はお読みにならないでください。

続きを読む "おくりびと"

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2008年10月 2日 (木)

イキガミ!

映画「イキガミ」。はやりのマンガ原作映画化。予告編をみたときには「絶対見ない」と心に決めた映画。でも、映画評を読んだら見たくなり、見てきました。見に行って大正解でした。日本映画もやるなーshine

国民に「生命の価値」を感じさせることを目的として、1,000人に1人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が自動的に奪われる架空の社会。その知らせ(イキガミ)を24時間前に届ける国家の職員(松田翔太)と、イキガミが届けられた若者3人にまつわるストーリー。残された24時間で、彼らは何をしたいと思うのか。涙腺の弱いわたしは何度も泣きましたが、3人が生きた最高の24時間にはすべて愛があって、ただ悲しいだけじゃありませんでした。そんな恐ろしいことを強要する国家の存在はこわいですけど。

とてつもなく現実味のないフィクションに思えるけれど、140分間、その世界に自然にひたることのできるすばらしい映画だと思いました。監督さんは、このあいだご紹介した「犯人に告ぐ」も監督なさった瀧本智行さんだったんですね。うーん、すごい。これからもこういう映画をつくりつづけていただきたいです。

出演陣、どの人も文句のつけようがないほどよかった。ストリートミュージシャン役の金井勇太さんと塚本高史さんは売れない時代のふたりがすごく楽しそうで若々しくてよかった! 成海璃子さんと山田孝之さんの兄妹の話はとっても美しくて心が温かくなった。山田くん、サイコー。国会議員役の風吹ジュンさん。昔アイドルだったなんて信じられない名演技です。すごいです、この人。柄本明さんと笹野高史さんは脇役ながら、シブすぎ!!松田翔太さんはわたしが拝見した出演作の中では今回の役が一番好きでした。お兄さんの龍平さんは、「あしたの喜多善雄」で超かっこよくて、それまでそれほど好きでなかったのに好感度ばーんとアップしてまして、松田兄弟おそるべしです(お父さんの優作さん好きでした)。

なんか、長くなっちゃいました。このごろは友人や子どもたちと見る映画はどうも日本映画に偏りがち。わたしは本来洋画が好きで、日本映画もわるくないけど、やっぱり洋画にはかなわんなーと内心思っているのですが、本作品に限っては、遜色なしと思いました。でも、モービーの感想を読んで過度な期待をもって見に行くと肩透かしということもあるので、あまり先入観なくごらんいただけたらと思います。

蛇足:予告編で「容疑者Xの献身」見ました。堤真一さんがいい男すぎるのをちょっと心配していましたが、杞憂に終わったみたい。十分すぎるくらい風采が上がらなくなってました。さすが堤さん!

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2008年9月23日 (火)

犯人に告ぐ

きのうは雫井脩介さんの「クローズド・ノート」のことを書きましたが、そもそも「クローズド・ノート」を読んだきっかけは、同じく雫井さんがお書きになった「犯人に告ぐ」でした。とても面白いミステリーだったので同じ作者の本をさがして「クローズド・ノート」を読んでみたのです。そうしたら、作風がまったく違うじゃないですか。主人公は刑事から女子大生へ。しかも、女子大生の視線で描かれている美しいラブストーリー。ちょっとびっくりでした。

「犯人に告ぐ」は誘拐事件の犯人逮捕に失敗し、その上記者会見で切れてしまって左遷された刑事が、ふたたび凶悪な誘拐犯に挑戦するという話です。まあ、よくある話みたいなんですけど、異色なのは主人公がテレビのニュース番組を通して犯人に語りかけるという設定なんです。だから「犯人に告ぐ」なんですね。脇役の人物描写もよく、最後まで手に汗握ります。

とても好きな作品だったので、このあいだ、WOWOW制作の映画「犯人に告ぐ」もみました。子供たちをさそったら「つまんなそー」と断られたのですが、「20世紀少年のオッチョ役の豊川悦司が主演だし、30分見てつまんなかったらやめたら」としつこく言って一緒に見ました。そしたら、けっきょく最後までおもしろくて見てました。トヨエツよかったです♪

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2008年9月 8日 (月)

20世紀少年

大ヒット中の「20世紀少年」、三部作の第一段見てきました。土曜の夜、満席でした! 

漫画原作を映画化したものですが、主人公がまさに同年代なので、彼らの少年時代がぴったり自分と重り、不思議なデジャブ感がありました。ヤフーのユーザーレビューを見ると、高得点の人と、低得点の人にわかれている感じで、それもわかるかなあ。まず、漫画を知っている人は満足する人としない人にわかれるでしょうし、原作を知らない人には、この第一作目では謎だけいっぱい出されて、少しも解決しないので、消化不良に感じてしまうかも。わたしは原作漫画読んでいない派ですが、同年代というせいもあってか、中だるみはあったもののけっこうおもしろいと思いました。ただ、二作目が来年冬、三作目が来年秋なので、伏線を全部忘れてしまいそう・・・。

じつは、原作を読んでいないのに、犯人だけは知っているので、ふーん、こう来るのねと思いながら見ました。やっぱりまったく知らないほうがいいと思いますから、ご覧になる予定の人は、レビューを読むときにご注意を。ネタばれレビューじゃなかったのに、犯人はこいつだとピンときて、原作を読んでいる娘たちに確かめてしまったわたし・・・。

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2008年9月 5日 (金)

ブラッド・ダイヤモンド

レオさま(レオナルド・ディカプリオ)主演の、社会派アクション映画。1990年代後半のアフリカ、シエラレオネでの内戦とダイヤモンドの密輸をからめて描いた作品です。2006年の映画で、それほど大ヒットした作品でもなかったと思いますが、久々にいい映画だなあと思える作品に出会えたので、ブログに書きたくなりました。

レオさまが、特に好きってわけじゃありません。でも、彼とかラッセル・クロウは、好きじゃなくても映画の中で役を演じているとものすごく心惹かれる俳優さんです。レオさまは、「ディパーテッド」でも「ギャング・オブ・ニューヨーク」でもとても魅力的でしたが、ちょっと演技過剰気味かなあって、思ってしまうところがありました。だから、「ブラッド・ダイヤモンド」も別に積極的に見たわけじゃなかったんです。たまたま、テレビでやっていたので見ていたら、画面にくぎ付けになってしまいました。ラストなんて感情移入しまくりです。人物描写もよく、アクションも迫力があり、内容が濃かった。共演のジェニファー・コネリーもジャイモン・フンスーもパーフェクトでした! 不必要なラブシーンがないところが潔くてさらにいい。

「パーフェクト・ストーム」とか「トゥモロー・ワールド」とかこの映画とか、最後に主人公が死んでしまう映画がじつはわりと好きみたいです。この三本に共通するのは、主人公が、自分の死に一種の満足を感じていること、そしてそこに希望の光のようなものが見えることでしょうか(きれいごとっぽい感想ですいません)。「ブラッド・ダイヤモンド」は社会派ドラマですから、見たあとずしんときて、考えさせられます。反面、こういう題材をエンターテインメントにしていいのか、という批判もあるかもしれません。でも、ふだんこういう問題をあまり考えたことがなかったけれど、この映画を見て、少しでも富と人間のエゴについて考えるなら、それはそれで意味があることなんじゃないかな、と思ったりもします。まあ、理屈はともかく、映画としてすごく面白いし、レオさま、かっこいいです!

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2008年8月26日 (火)

一瞬の風になれ&しゃべれどもしゃべれども

8月24日のブログで佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」にちょっと触れました。大ベストセラーですからすでに読まれた方も多いと思いますので、わたしがわざわざ書くこともないんですが、北京オリンピックで陸上競技を見てたら、どうしても書きたくなりました。この本では、天才ランナー連くんが、個人競技よりも親友の新二と走る四継(よんけい=400メートルリレー)を大切にするんです。そして、そのチームワークっていうのが、バトンまわしも含めてとてもデリケートかつ重要なんですね。今回のオリンピックの日本のリレーチームからは、ほんとうにいいチームであることが伝わってきました。それだからこそ見事な結果を出せたのでしょう。

佐藤多佳子さんは、一作ごとに違う分野の題材で書いておられ、才能のある方だなあといつも思っています。ヘミングウェイが、「現実よりも本当らしく書けるのが小説家だ」みたいなことを言ってますが、佐藤さんも、ランナーの世界や、落語の世界、スリ(犯罪の)の世界などを、現実さながらに描いてしまうんですね。そのうえストーリーは面白いし、会話が生き生きしてますもん。すごいとしか言えません。

わたしは別に落語ファンじゃありませんが、「タイガー&ドラゴン」と「ちりとてちん」が大好きな、「落語もの」ファン。当然、佐藤さんの「しゃべれどもしゃべれども」も大好きな本です。「一瞬の風になれ」同様、主人公たちの成長物語ですけど、読んでいてほんとうにさわやかだし、おもしろくて最後のページをめくるまで本を置くことができませんでした。こちらは、ほのかなラブストーリーがあるんですけど、ふたりの不器用さがとても愛らしく、胸きゅんです。たいてい、原作を読んだあと映画を見るとがっかりするのですが、「しゃべれどもしゃべれども」は映画もよかったです。六本木の小さな映画館で観たのですが、落語家さんなのか、粋な着物姿の男性も見に来ていました。

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2008年8月 9日 (土)

ダークナイト

アメリカで大ヒット中のバットマン映画「ダークナイト」。公開17日にして、すでに全米歴代売上8位に浮上しています。日本では今日から公開。さっそく見てきました! すばらしい前評判にたがわず、2時間半以上の長い上映時間を感じさせない緊迫したアクションと内容でした。

これから見ようと思っている人に申し訳ないので内容は書けませんけど、予告編で観れる映像はこの映画のごくごく一部だとだけ言っておきます。つまり見せ場満載。また、映像だけでなく、ストーリーも面白かったです。全体にダークで、心がわくわく楽しくなるようなたぐいの映画じゃないですが、見るならぜひ大画面で。ちょっと残念なのは、すごくかっこいいクリスチャン・ベールの素顔シーンがすごく少ないことでしょうか。

ところでマイケル・キートンの「バットマン」(ジャック・ニコルソンがジョーカーだったやつ)が公開されたのは、ちょうどアメリカに住んでいたときでした。アメリカではすごい人気で、知り合いの家では6歳の娘さんにせがまれて、パパが毎週いっしょに見に行っていました。そのお嬢さんには、あの有名なバットマンマークが口の形に見えるらしく、いつも「teeth!」と言っていました。たしかにそうも見えますよね。というか、わたしにはもう「ティース!」にしか見えません。

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